想像すらも越えた世界

楽しまなきゃ損じゃない?

こんにちは自担ライフ(2)

前回語ったように、めでたく坂本担になった私ですが、今でもたまに一体何がそんなによかったのか、他の人じゃダメだったのかと1日哲学的思考にふけこむことがあります。

 

 

そもそも私は筋金入りの面食いでした。世界が崇める神々しいほどの万能イケメンでも現れない限り誰かのファンになんか絶対なってやらんと思っていたし、万人が認めるイケメン*1と結婚してやるくらいには思っていた小中学生時代の痛い自分。顔面偏差値の高いV6の中でも個人的に1番自分好みの美形だと感じるのは今も昔も変わらず三宅さんだし*2、坂本さんの顔が好みだったわけではない気がする。幼少の頃から母に「男の顔の良し悪しは鼻で決まる!」と叩きこまれてきた私は実際そうだと思って生きてきたのに、よりによって鼻ネタでやたらといじられる坂本さんを好きになったのはなんとも不覚だったりもする*3

 
そうなると性格か、と考えると、虫嫌いな私はいざという時(一人暮らし女子大生の天敵ゴキブリ出没時とか)頼れる男らしい彼氏に憧れていたはず。間違っても私以上に虫嫌いな上に高所閉所暗(以下略)恐怖症な人に男らしさは感じないと思うし、もう考えれば考えるほど分からない。
 
ただでもこれはそんな簡単な話じゃない。
この人の魅力なんて一言じゃ言えないし言いたくもない。
 
こんなに弱い面が大量発生しているのに、それでも彼は完璧だった。歌もダンスも色気もアイドルの域を凌駕する元ヤンであり、絵や料理が上手いという手先の器用さに加え、訳の分からないスタイルのよさ。設定二次元かよ。それでいてナチュラルに紳士で、思うにバタフライナイフマサだった頃から根の優しさは変わらないんじゃないだろうか。
 
坂本担を自覚してから私は今まで岡田担として見てきた映像を坂本担としてもう一度見返してみたりした。するとそれは全く違う映像として見えてきて。
 
私が大好きな今のV6の雰囲気は、肩に力を入れすぎて雁字搦めになっていた若かりし頃の坂本さんがいたから生まれたものなんだなと思った。リーダーなんか向いてないと苦しんだ日々も、缶ビール片手に説教を繰り返して酔い潰れた夜も、全部無駄じゃなかったんだよと言いたくなった。
 
そもそも坂本さんってすごく目立ちたがりでプライドが高いタイプな気がするし実際過去にはそんな発言をしていたことも何度かありました。大真面目にナルシスト発言することもちらほらあり(基本的には謙虚だけど)、自分のかっこよさや能力について客観的に分析し正当に評価できているような気がするんです。
ファンクラブ会員番号1番を岡田さんに取られた時に、酔っ払いながら「オレは1番じゃなきゃ嫌なんだよぉ」と言ったのは有名ですが、ここでいう一番は本当はもっと大きなくくりでのいろんな面においての1番だったのでしょう。ジャニーズSr.時代は結構センターだったしそれに見合う実力もあった。なのにV6としてデビューしてからは歌唱力は十分に認められてもセンターにはなれなかったし、20代そこらでおじさん呼ばわりされて、世間一般からすればまぁかっこいいほうなのに決してイケメン扱いはされない。それでも自分の役割を受けとめ、グループ全体が向上するのを考えていました。
24歳で年下5人をまとめるなんてまだその歳になっていない私には想像もつきません。ジャニーズのグループのリーダーって皆さん苦労されている印象ですが、事務所から直々にリーダーを指名されたのは坂本さんぐらいなんだとか。坂本さんから頼まれて一度は井ノ原さんがリーダーを引き受けたのに事務所が坂本さんじゃないとダメと言ったのはどういう意味だったのか。強さや優しさを眼光鋭いマサの中にも感じ取ったのでしょうか。とにもかくにも大きくなっていったカミセンが理想の男性像人間像として坂本さんを挙げることが多々あったのは坂本さんの人間性を評価しているからなのでしょう。
30歳過ぎくらいから少しずつ心に余裕ができて、いじられるリーダーキャラになってきて、5人の言葉を笑顔で受けとめられるようになって(まだたまにキレますが)、本当によかった………と思うんです。愛のあるいじりなんて信頼関係ないとできないですからね。坂本さんが一歩下がったところから暖かく見守っているから今日も5人はマイペースに楽しく笑っていることでしょう。
 
坂本さんを語る上ではずせないのはやはりサラリーマン時代でしょうか。坂本さんは18歳で一度人生に悩み、20歳で再び悩んだと言います。今現在ちょうど18歳の私からすればまじ分かるぅ分かるよぉぉ(涙目)...!!という気持ちです。しかし努力は報われると坂本さんが教えてくれました。サラリーマンとして毎日満員電車に揺られタイムカードをおし、ねるとんパーティーを企画した日々はどんな気持ちだったのか、想像しただけで一冊小説が書けそうです。やっぱり自分のいるところはここじゃない!と気付いて事務所に戻ってくれて本当によかった。坂本さんにはスポットライトのあたる今の場所が実際一番似合っているし、ずっとそのままでいてほしい。
東山さんが言った「頑張っていれば必ず誰かが見ててくれる」*4って言葉で自分はまだ努力が足りないと気付いた坂本さん。「続けていたらデビューできたし41歳(当時)でもV6やってる」と言った坂本さん。ミュージカルがしたいと若い頃に心に決め、日本を代表するミュージカル俳優になりつつある坂本さん。ブロードウェイではマサさんと呼ばれる坂本さん。夢は諦めなければ、努力し続ければ、叶うのだということを彼は人生を通して私達に体現してくれている気がします。
 
とかなんとか褒めちぎりましたけど、私あんまりアイドルに夢見てるってわけでもなくて、むしろ三宅さんの「芸能人なんてみんな虚像」発言推しだったりするわけです。元来冷めた性格だった私はそれが真理なんだろうと子供の頃から薄ぼんやり気付いてしまっていて、夢から醒めたくないようなでも誰かに覚ましてほしいようなはっきりさせてほしいような変な心理状態を漂っていたものだから、よくぞ言ってくれたって話で。ただ虚像だと分かってても追いかけ続けたくなるような魅力をもっているのが坂本さんのタチの悪いところ。
 
以前テレビ*5で言っていましたけど、ほぼ振られるんだとか。なんでなのか僕が知りたいとぼやいてましたけど、性格に難ありってことなんでしょうか。好きな人には自分から直接「好きだ付き合ってくれ」と告白するという、不意打ちな男らしさを発揮するのに、いざ付き合ったら別れるのが怖くて仮に浮気されても何も言えないし*6、ケンカしないよう話を聞くばかりで何でも相手に合わすという坂本さん*7。それなのに自分の意見を言わないから「本当のあなたが分からない」と過去最大にグサッときた言葉で別れを告げられる坂本さん。それを聞いた時の私は、もう、もう、悲しくて悲しくて、愛しくて愛しくて。結構めんどくさい性格な坂本さんドストライク。恋愛心理クマグスにも自己犠牲型の愛と言われた坂本さん。このときファザコンタイプの女性にモテると言われて坂本さん微妙に頷いてたけど、私気付いたんです。個人的な話ですけれども母子家庭で育ってきたものですからお父さん欲しかったんだもん、だから坂本さんなのかもしれない。もうお父さんでいいからなってください。うちの母と結婚してください。うそですごめんなさい。
 
もう訳がわからないけど結局全部好きなんでしょうね。
 
ファンになるのはこの人しかいない!
とピンときちゃったんだから仕方ないと思うんです。
坂本さんを尊敬しているから、これから何があっても彼の全てを肯定していくんだと思います。 
 
 
自担とはどんな存在なのかいろんな意見があるけれど、私は単純に、誰よりも目が離せなくて気付けばどんな状況でも必ず目で追ってしまうのならそうなんじゃないかと思いました。そしてその人に幸せそうに笑っててもらえればもう虚像だって何だってかまわないと思ってしまう。
 
 
 
ここまで語っておきながら私は坂本さんにまだ会ったことはなくて。噂によると本物はテレビとかの比じゃなくかっこいい坂本さん。これは坂本さんの写真及び映像うつりの悪さという安定の残念さを愛おしむべきなのか坂本さんのオーラを写しきれない現代の技術を恨むべきなのかよく分からないが、今年コンサートに行けたら、2000年代半ばまで自分のうちわを見つけると恥ずかしくて逃げていたとか言う坂本さんにバキューンってされたい。

*1:そんなもんは存在しない。

*2:やっぱり美しい人ってどこの角度からみてもも美しくなきゃいけないわけで、その点三宅さんは正面はもちろん、横顔のいわゆるEラインや顎のラインが個人的に格段に美しい。

*3:鼻筋通ってて別に悪いわけではないと思うんだけど

*4:これ岡田さんもよく自分に言い聞かせてたって言ってますけど(『オカダのはなし』より)誰かから聞いたのか自分でその境地に達したのかどっちなんでしょう

*5:メレンゲの気持ち』2010/8/28放送分

*6:MUSIC STATION』1996/5/25放送分にて、もし彼女が他の男とキスをしているのを見てしまっても「本当に好きな人だと怒れない(中略)言えない場合が...」と発言。ちなみに岡田少年は「その男がしたキスよりもっとすごいキスをする」

*7:個人的には素敵すぎるんだけど、これダメなのか?こういう話聞く限りでは歴代の彼女さん達はきっと大事にされてたと思うし幸せだったんじゃないかと思うけどなぁ